ストーリーStory
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ロボット工学の第一人者、
トニー博士の開発した夢のエネルギー源、『夢回路』。人の夢見る心が生み出す莫大なエネルギーが向かう先は、
希望か、それとも絶望か。若き少年少女がそれぞれの想いと夢を胸に、道を違えた仲間を正すべく、
夢回路を搭載したロボット兵器、『ガムロック』を駆る。
ロボットが当たり前の存在になり始めた頃の近未来。
ロボット工学の権威であるトニー博士は、
人の夢見る心をエネルギーへと変換する装置、『夢回路』の実用化に成功する。博士の元に集まった若い男女は夢回路の搭載されたロボット『ガムロック』の
搭乗員に選ばれる。
人の役に立つ為につくられたガムロックは、
様々な分野での活躍が期待されていた。主人公のガットもそのうちのひとりであり、教官であるクラモリの指導の元、
日々の訓練を競い合っていた。しかしガムロックのテスト試験が進む中、
現行の夢回路に欠陥が見つかってしまう。
それは夢回路を使用する者に強い負の心が生まれた時、
その負の部分を増幅してしまうというものだった。夢回路の生産を中止し、ガムロックの破棄を決めるトニー博士。
だがそんな時、ひそかに夢回路の可能性を狙っていたクラモリが、
ガムロック4号機ごと夢回路を奪取。そして夢回路の闇の力を解放してしまう。逃走を図るクラモリ。それを阻止すべく立ち向かうガット。
しかし"闇夢回路"の力を手にしたクラモリに、
ガットは成すすべもなくやられてしまう。クラモリはガムロック4号機と闇夢回路の力を用い、
世直しと称した自分勝手な破壊活動を始める。
それに対抗すべくガムロックの武装化を決意するトニー博士。
しかしクラモリの強さを目の当たりにしたガットは、
それでもクラモリには敵わないだろうと考えていた。そんな時、不思議な声に誘われるがままジャンクヤードへ向かうガット。
彼がそこで見たのは、ほこりを被ったまま放置されている、
見た事のないガムロックだった。今まで誰も乗る事が出来なかった、高性能ガムロック『零号機』。
ガットが声のままにコクピットへ乗り込むと、
零号機はまるで彼を待っていたかのように自然と動き出すのだった……。